クリエイティブになる方法 No.32 自分とともに仕事を成長させろ

Hugh MacLeod氏による「クリエイティブになる方法」続きです。
前回はNo.31を訳したので、惰性でNo.32を訳します。その内容を考察していたら、ちょっとシリアスになりました。ご了承くださいませ。あ、厭なら読まなくてもいいんですょ。

原文はこちらになります。
HOW TO BE CREATIVE (LONG VERSION)
一部の翻訳は、LifeHackerに掲載されています(そちらは別の方の訳です)。
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32. 自分とともに仕事を成長させろ

あなたが思っている以上に、年を取るのは早いです。覚悟を決めておいてください。

私には友達がいました。ダンと呼びましょう。
ダンと最初にあったとき、彼は28歳で映画製作者になりたがっていて、ニューヨークのローワーイーストサイドの下の方にあるワンルームマンションに住んでいて、彼は沢山の時間をバーで過ごすことが好きでした。

彼と最後に会ったとき、彼は41歳で映画製作者になりたがっていて、ニューヨークのローワーイーストサイドの下の方にあるワンルームマンションに住んでいて、彼は沢山の時間をバーで過ごすことが好きでした。

有名な古い皮肉の言葉があります。「働いている多くの人々は、自分たちには20年の経験があると言うけれども、彼らが事実持っているすべてのものはたった1年の経験であり、それを単に20回繰り返したに過ぎないのだ」と。

不幸なことに、サラリーマンの人たちだけがこの罠に嵌るわけではないのです。誰もが行くような人生をあまり歩まなかったような人たちにもこのことは頻繁に起こりえるのです。周りを見た時にあなたの友達にも当てはまっているとしたらそれは十分に悲しいことです。あなたにも当てはまっているとしたら、それはさらによろしくないことです。

良い知らせは、このことを回避するのは簡単だということです。特に経験上はね。あなたはかつてのあなたとは同じ状態ではないということに、突然気付くことになるのです。かつてのあなたはよく、夜更かしや徹夜をしていたのかもしれないし、飲み会に行っていたのかもしれないけれども、今はむしろ、家にこもって本を読んでいるでしょう。確かにそれは退屈なように感じるかもしれないけれど、でもねぇ、いつか「退屈」ってのはとっても楽しいことになっちゃうんですよこれが。特にそれをあなた自身の言葉で言うならばね。

単に流れに身を任せて、自分が成長しないまま歳を取ってしまうかもしれないということを心配しないでおくことですよ。と☆く☆に、そのことを心配、し☆て☆い☆る、人々については心配しないでください。そういう輩は足手まといになるだけですからね。

この記事をご覧になっている方の中には、毎日の作業内容が同じルーチンワークであるという方もいらっしゃるのかもしれません。私のケースを少し書きます。

私の仕事場は常に気まぐれで、変化の激しい環境下におかれています。昨日押し付けられた価値観は、今日は通用せず、それとは相異なる矛盾した価値観を押し付けられる、そんな毎日を過ごしています。

私が今の職場に入って間もない頃、私の周囲には私をそしる先輩がいっぱいいました。やれ挨拶をし忘れただの、生意気だの、3秒遅れただの、それだけで反省文を書かされ、人格否定も受けました。それから数年経って、そういう輩は姿を消し、経験豊富で日本語が通じないメンバーが増えました。とりあえず英語が通じるので何とかなっているし、彼らもそれなりに私のことをある程度は尊重してくれますが。私が職場に入って強要されていたようなことは、彼らに強要されることはありません。私はすれ違い様に挨拶を強要されたりしたけれど、彼らはそんなことはしない。私には、割を食ってきたという自覚があります。

長い間苦労ばかりさせられて思うことは、それぞれの苦労の内容が皆異なるということ。それらは皆個性的であるとさえ言える。殆どの場合、自ら気をつけていれば同じような苦労を繰り返し経験させられるということはないということです。けれども全く新しい姿で苦労は続くのです。

理不尽な経験が私に教えてくれたことは、人を信じるということと、物事を信じるということは全く違う、区別すべきでことなのであり、特に人を信じるということは、物事を信じる以上に重大な問題だということ。人を信じることに慎重になる代わりに、自分を底から信じるように努めました。

さて、そういう意味では、上の記事に書いてあるように、私には同じことを繰り返してぬるま湯につかれるような隙はなかったのです。上の記事では、変化・成長することと、時間とともにそれを自覚することが大切だと述べていますが、変わるべきものと、変えずに保ち続けるべきものの両方を、区別しながらもち続けるのが重要だと私は思っています。

前者は、現実に即した物事、経験そのものだったり、取り組むべき課題だったり。後者は、経験から学んできた普遍の真理であったり、十分な裏付けとともにある自分のポリシーだったり。それが理解できれば、上の記事の本質も納得できるものになると思います。

クリエイティビティとはそれた話になってしまい恐縮ですが、この世知辛い世の中に在って、自分たちの不遇を慰め、そして自分たちにとって大切なことに気付かせてくれるのが、クリエイティブの本質なのではないかと思っています。

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