クリエイティブになる方法 No.34 趣味を仕事にする場合は気をつけろ

辛うじて、日付が変わる直前に更新です。最近外出してやることが多いせいか、毎日更新するのがきつくなってきました。もうゴールしてもいいよね? ←ゴールって何よ。

というわけで、「クリエイティブになる方法」今回はNo.34を訳してみました。

原文はこちらになります。
HOW TO BE CREATIVE (LONG VERSION)
一部の翻訳は、LifeHackerに掲載されています(そちらは別の方の訳です)。
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34. 趣味を仕事にする場合は気をつけろ

趣味を仕事にすると言ったら聞こえが良いですが、不都合なところもあります。
最近の億万長者、ジェームズ・ゴールドスミスはかつてこう皮肉りました。「男が大物の女性と結婚する時、その男はすぐに空室を作るんだ」

私が19歳くらいの時、アンドリューというこの男を知っていました。彼は会計士補で、数年後に大学を出ました。

アンドリューは本当は会計士になりたいとは思っていませんでした。少なくとも、好んでそういうことを言ってました。彼のすべての物事に対する情熱は、骨董品の銀製食器であり、特に、骨董品の銀のカトラリーや、骨董品の銀のティースプーンでした。

彼は骨董品の銀のティースプーンについて沢山のことを知っていました。それらを大量に集めていました。彼はそれらと共に生きていました。オーケー、多分それは少し奇妙な趣味ですけどねぇ、彼はまさしく骨董品の国内当局だったんですよ。

長い話を短くしたいんで、結局彼は会計士の仕事を辞めて、銀製食器の評価に特化した、とても有名なオークションハウスで新しい仕事をすることになったんです。

私は彼に酒をおごって彼のことを祝ったのを覚えています。なんて幸せな知らせでしょう!

数年後、お互いの知り合いと一緒に同じバーに足を運んで、会話の中で彼の名前が話題に挙がりました。このときの知らせはそんなに幸せなものではありませんでした。

どうやら彼は最近失業したらしいんです。どうやら彼はアルコール中毒のリハビリをやっていたらしいんです。

なんてひどく残念なことでしょう。

「絶対に趣味を仕事にしちゃダメな理由がこれだよ」私の友人の一人で、私よりもずっと年上で賢そうな友人はそう言いました。「前はね、そいつには仕事も趣味もあったんだよ。今は突然、そいつは仕事を持っただけで、でも趣味はもうないんだよ。でもそいつにはどっちも必要なんだ、わかるだろ。で、今そいつがやってること、いつも趣味を持ってたそいつが今やってること、なんだかわかるかい?」

その友人はグラスを持ち上げました。

「酒に溺れてるの。それが答えさ」

それがどういうことなのかは、あなたの解釈に委ねます。

多くの人が勘違いしがちなのは、趣味を仕事にすれば、「すべてがうまくいく」と思っていることなんだと思います。上の記事からは、趣味を仕事にしてしまうと、それはもう仕事であって、趣味でなくなる、というような解釈になりがちで、確かにそういった側面もあるのかもしれませんが、そうなる前に必ず、「好きなことを仕事にできたのに、こんなはずではなかった」というプロセスがあるはずなのです。

自分が好きなこととは区別して、仕事を選ぶ上では、まず自分の経験や周りの評価と照らし合わせて、何が困難なことなのかということを前もって、ある程度は想像することが大切なのだと思います。仮にも、そういった困難を全て乗り越えることができて、好きなことを通じて収入も滞りなく入ってきて、初めて生きていることが楽しい! ということになるのでしょう。

その困難を乗り越えるにあたっては、そもそも、仕事というものが我々に困難を運び込んでくる要素を考察しなければなりません。私なりにはざっくりと以下の3つの要素が関係すると思っています。

・人間関係 (価値観)
仕事をする上では必ず仕事仲間や顧客といった、人を相手にせねばならず、そして出会う全ての人と価値観が一致するとは限りません。また、互いを尊重し合えるとは限りません。特に、自分の持つ価値観が独特であるほど、それらは尊重されがたく、孤独を経験しなければならなくなります。自分の好きなことを受け入れてくれる人がいるかどうか、もしいるならば、どうしたらその人たちが集まってくれるか、そしてどうしたらその人たちと価値観を共有し合い、尊重し合えるのかを検討しなければなりません。

・収入に関する不確定要素 (顧客との人間関係)
上記人間関係のうち、顧客との人間関係から、収入に関する不確定要素が派生してきます。その顧客との価値観の共有・尊重ができることを前提で、それをどのように換金していくのかという課題が出てきます。趣味を基調とする場合はとりわけ感謝というものがキーポイントになる気がします。ちなみに、マネタイズに関する重要業績評価指標 (KPI) のノルマだけを設定して、それを達成するためにどうしたらいいかを議論する余裕も与えられずに、現場を混乱に陥れながら上から目標必達だけを声高に叫ぶ、卑劣な職場のことを、私は知っています。

・社会情勢 (政治・経済的要素を含む)
何らかの大きな力によって規定される、流行や常識などといったものが、趣味の領域に良くも悪くも影響を及ぼします。例えば、昨今の所謂オタクというものは、昔はバッシングが酷かったりしてひっそりと活動していたりしたわけです。個人的に思うのは、最近の政治というものは草の根の地道な経済活動の妨げになることはあっても、それを良い方向へ導くということはないということです。彼らは我々について、理解することはできません。

とまぁ色々書きましたが、いずれは自分の好きなことが認められ、尊重され、そして安心して生業にできるのを、願うばかりなのであります。

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