この記事は4部構成です。
- 取り締まりに遭った話 (前編)
- 取り締まりに遭った話 (中編)
- 取り締まりに遭った話 (後編) ← イマココ
- 取り締まりに遭った話 (戦後処理)
諦めて譲歩
あたかもゴネているようにしか見えないような不毛な会話が続いた後、私は諦めて切符処理をさせることにしました。点数はついてしまいますが、それは以下のことを考慮しての譲歩でした。
- カーシェアリングは時間課金制であり、返却期限が迫っていたので、できるだけ早く返却したい
- 免許が汚れて (信号無視=2点) しまっても、運転をあと3ヶ月ほど自重すれば、最低限、初心者講習の手間や再試験(事実上の免許取消)のリスクは回避できる
また、切符処理をされた後は、署名・捺印を拒否し、反則金は支払わず否認事件として送検してもらうつもりでいました。実際に青切符の場合の否認事件の99.9%は不起訴処分になります。
切符を切らせることにした後、私の態度は横柄になり、口調もタメ口になり、警察官の態度は丁寧になりました。免許証に記載された私の本名を読むことができず、「そんなのも読めねーのか」と言ってみたり、電話番号を聞かれたときも、ガラケーのプロフィール画面をしれっと見せるだけでした。
ただ、私の横柄な態度は間違っていたとは思っていませんし、それは私の本意でもありませんでした。彼らは見た目で立場の弱い者を虐げる気質があることを熟知していたので、自分を守るために仕方なくそうしなければならなかったのです。
警告指導に切り替わる
アルファが私の車から去ってから、5分くらい経過していました。その間、私は友人に「青切符を切られた」とLINEで愚痴をこぼしたり、今回の件についてネットで調べていたりしたので、後ろにいるパトカーの様子には気に留めていませんでした。彼らはパトカーで何をしていて、2人の間でどのようなやり取りがあったのか分かりません。フロントだけでなく、リアにもドライブレコーダーを付けておくべきでした。
そして5分経過した後、もう一人の警官がアルファを連れてやってきました。その後のアルファは終始黙っていました。
最初は「ついに人生初の反則切符を持ってきてしまったか」と、諦めの気持ちで思っていました。
ここで否認をしなかったのは、警告指導への期待というよりは、むしろ諦めのニュアンスがありました。切符を提示されたらどのように否認へと切り替えるべきか、漠然と思いを巡らせていたのです。ただ、否認をせず反省しているように演じられたことが、逆に警告指導につながったという可能性も否めません。
ここで内心「勝った」と思いました。警告指導の間は従順な態度で臨み、すぐに彼らと決別すべきだと感じました。
巡査部長または警部補と見られるその人は、私に対して上から目線でタメ口で応対しました。対して私は従順な態度を演じました。彼はそれなりに年を取った私が若く見えたのか、まるで子供をたしなめるような口調で会話を続けました。
おそらく大多数の人は警察手帳の提示を求めることもしないのに、私はそれをしたことから、彼も一応名乗っておいた方がいいと判断したのでしょう。ここで彼に改めて警察手帳の提示を求めることもできたかもしれませんが、せっかく警告指導で済んだので、これ以上余計な波風を立てることはせず、早く彼らとは決別しなければならないと思いました。
あら探しを始める
恐らく交通課の人間であれば、警告指導を行った後はあっさり引くのかもしれません。しかし、彼は地域課の人間なので、この後車内を見渡してあら探しを始めようとしました。特に、口調が妙にタメ口な割にフレンドリーなので、何らかの話題を作り、相手の緊張を解いて油断させようとしたのかもしれません。
この「すいませんでした(だから早く帰せ)」という台詞はお別れの挨拶のつもりでした。内心、「さっさと出て行け。アンタに教えてやることなんか何もねーよ」と思っていました。正直な話、いやしくも我々があれこれ教えてあげると、我々が不利になってしまいますから。彼は馴れ馴れしく会話を続けてきました。
このとき一瞬、新たな嫌疑 (携帯電話注視) をかけられたのではないかと、警戒しました。単に「やってない」ではなくて、「ポケモンGOって何ですか? 知らないんですけど」程度が良かったのかもしれません。ちなみに私は実際にもポケモンGOをプレイしたことはありません。
あら探しを諦めて退散
そう言って彼らはあら探しを諦め、私の車から離れていきました。その後私は、iPod touchの録音を止めてデータを保存したり、MacBook Airに刺したSDカードを取り出してドライブレコーダーに戻したり、免許証を財布に戻したりと、色々と後始末に追われました。それをやっている間に、後ろに止まっていたパトカーは先に出て行きました。
時間にしておよそ25分程度のやり取りでした。警察に録音の事実を告げるタイミングを逸してしまい、彼らは録音の事実に気付いていないため、上記の会話は事実上の隠し録音になります。
ただし、私は警察を信用していませんので、免許証を渡してしまった以上、警告指導をしたとしておきながら、裏で切符処理をしている可能性も否定できません (まあ本来は、切符処理と免許証の有無は関係ないですし、そもそもそんなことはないに越したことはないのですが…) 。機会があれば運転記録証明書をとって確認してみようと思います…。
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