この記事は4部構成です。
- 取り締まりに遭った話 (前編)
- 取り締まりに遭った話 (中編) ← イマココ
- 取り締まりに遭った話 (後編)
- 取り締まりに遭った話 (戦後処理)
適切な対応を失念
MacBook AirがWiFiに無事に接続できたので、Google Mapのストリートビューを開きました。
ストリートビューで現認の場所を開きました。
このような議論は時間稼ぎにしかならず、警察側に有利になることは目に見えていましたが、精神的な事情で適切な対応が思いつきませんでした。自分が通行した時も赤だったことは承知していましたが、彼らに良心の呵責がないということを鑑みると、私も一時的には身を守るために良心の呵責を捨てて「身に覚えがない」といって否認することもできたはずでした。私はこの時点で、もはや自分が不利になることを承知で、ドライブレコーダーに手を出すことを考えました。
怒鳴る巡査長
ここで、私は切符処理以外に「警告指導」もできるのだということを伝えようとしましたが、私なりにはうまくはいきませんでした。
クレバスに落ちてから、十分に手遅れの状態にして、そして落ちた人に向かって、クレバスに落ちない方法を伝授する。これが反則金を稼ぐ者達の手口のようです。ここで、警告指導という言葉を持ち出しました。
巡査長はノルマ (交通反則者納金予定額) のためにも切符を切りたくて仕方がないのが本音です。本来ならここからしっかり応戦するべきでしたが、ここでも私は対応を間違えてしまいました。警察官の感情的な脅しに怯むことなく、「切符処理は絶対的な義務なんですか?」「それは法的根拠のある発言ですか?」「それは公式見解なのですか?」「見逃してくれと言っているわけではない」などといった発言で抗議できたはずでした。違反の疑いに対する選択肢として、切符処理または警告指導があるのであり、警告指導に対して「できません!」というのは法的根拠のある発言ではないのです。せっかく会話を録音していたのですから、法的根拠の有無を確認し、そこから得られるであろう警察官の失言も含めて証拠に残すべきだったのです。
ドライブレコーダーに気付かなかった巡査長
自分でも止まっていないことを覚えていましたが、不利になることを覚悟で、最後の切り札であるドライブレコーダーに手を伸ばしました。
相手がもし交通機動隊の所属であれば、ドライブレコーダーの存在にすぐに気付いていたはずなのですが、彼はなぜかこの場に及んでもその存在に気付いていなかったようです。このことは後々の切符処理の回避に有利に働いたものと思われます。
ここで、ドライブレコーダーからSDカードを取り出しました。ドライブレコーダーは常時録画仕様で、とっさに録画を止める方法が分からなかったのですが、焦っていたのでそのまま取り外してしまったため、直前の2分間の記録は失われた可能性がありました。今後はドライブレコーダーの使い方を良く覚えておかなければなりません。
彼らは身近な話題に触れることであら探しをするので、正直、あまり関係ない話はしたくありませんでした。警察がカーシェアリングのシステムを知っているかどうかなど、どうでも良い話でした。ドライブレコーダーからSDカードを取り出し、MacBook Airに刺し、そしてQuickTimeを起動し、ドライブレコーダーの映像を開きました。
ここで、動画を開いたものの、再生することは絶対にしてはならないと思ったので、避けました。該当場所の映像の付近を、QuickTimeのシークバーで調整し、信号無視をしたのかが分からない程度に、静止画の状態でのみ、出していました。アルファ巡査長も普段は地域かの業務を担当しているせいなのか、ドライブレコーダーやパソコンなどに精通していないのかわかりませんが、「その動画を再生しろ」などとは一言も言いませんでした。
本来、ドライブレコーダーを警察官に証拠として提示して良いのは、自分がミスをしていないことが明確であり、かつ冤罪となりそうな場合のみの方が無難です。自らがミスをしてしまったことを自覚している場合で、切符を回避したい場合は、「それでは私はドライブレコーダーの記録を証拠として裁判で争う」と言って否認するのも一考でした。
再び適切な対応を失念
決定的な証拠を出したり、自白することだけは避けましたが、私はこの辺で万策尽きていたと感じていました。後は話術で乗り切れるかどうかなのでしょうが、諦めて切符を切らせるしかないと感じ始めていました。前述したように、ここでいう話術というのは、それは義務なのか? 法的根拠はあるのか? といった確認をしながら、万一相手が感情的になるならば発言をオウム返しして失言を引き出すといった類いのものです。
ただし、ドライブレコーダーで彼の感情的な発言を記録できたことは、切符処理を諦めさせる決め手になった可能性として考えられるものではあります。
参った私は信号の設置方法に対して無駄な愚痴をこぼし始めます。
繰り返しになりますが、この手の会話は適切ではありません。これではただ単に素人が「ゴネている」典型的な様子にしか見えません。たとえ客観的な証拠がなくても、警察側の現認のみで検挙できる仕組みになっているので、違反の事実や、現場の道路状況について議論を交わすことは意味がないのです。
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