この記事は4部構成です。
- 取り締まりに遭った話 (前編)
- 取り締まりに遭った話 (中編)
- 取り締まりに遭った話 (後編)
- 取り締まりに遭った話 (戦後処理) ← イマココ
Contents
考察と仮説 – なぜ警告指導で済んだのか
これは私の憶測でしかありませんが、巡査長が私から去った後は以下のようなやり取りが行われていたものと推測されます。本当のところはどうか分かりませんので、やはりリアにもドライブレコーダーを付けておくべきでした。
- 巡査長はやっと切符処理ができると思っていたが「免許証を奪うだけなのになぜ時間がかかったのか」と、上司が巡査長に問う
- 巡査長が上司に一部始終を話すも、「現場に行きましょう」に従おうともせずパソコンで現場を確認したりするなど、私が従順ではなく手こずっていたことから、幾分か怪しい相手であると見なして照会を依頼する
- さらにこの一部始終の中で、巡査長がドライブレコーダーに気付くのが遅かったことから、やり取りが記録されているということを上司に咎められる (「お前のやり取りも録音されてることに気付かなかったのか?」という風に)
- 免許本部で前歴等を照会・確認したところ特に問題がなかった。おそらくは前科なども確認したが結局何もなかった
- 以上のことから、面倒な相手と見なして切符処理を行うことが憚られると判断した
特に、警官が私に怒鳴ったところをドライブレコーダーを通じて (実際はiPod touchにも録音済み) 記録されてしまっていたのではないかと疑ったことが、彼らに切符処理を諦めさせた動機になった可能性が高いと考えられます。
この他、相手が交通課ではなく地域課であったことも、彼らの恣意的かつ主観的な基準としてな何らかの影響が働いている可能性がありますが、残念ながらこれについては何かを断言することができません。
また、不幸にも前科や前歴がある場合、対応の仕方によっては別件逮捕のリスクがあります。不当逮捕をなんとしてでも回避するために、自らの態度や、後述する法令に関する知識など、臨機応変な対応が求められます。
KPT法で自己評価
KEEP (維持すべきこと)
- ドライブレコーダーをフロントに装着していた
- 対応中はカーステレオを消していた
- 証拠として一部始終を録音できた
- 警察官に警察手帳の提示を求めた
- 不用意に車を降りなかった
- パソコンとインターネットを駆使することで、現場へ行くことを回避した
PROBLEM (問題になったこと)
- 警察官の感情的な受け答えに冷静になれなかった
- 感情的な表現があった以外では、さらなる警察官の失言を引き出せなかった
- 警察官の対応に関する妥当性を法的根拠に照らし合わせて確認・批判しなかった
- 違反の有無や道路状況に関する無意味な議論をしてしまった
- 否認を貫くべきかどうかについて曖昧な態度をとった
TRY (見直すべきこと)
- 警察官の名前をしっかり覚え、以後は個人として名前で呼ぶべき
- 感情的な脅迫には動じず (もっと心を満たすことで胆力を鍛える)、その際には録音の事実を告げた上で職権乱用や苦情申し立てをちらつかせること
- 法律を調べれば多くの場合、強制されそうになったことが実は義務ではないなど、警察官の指示や発言には嘘が多いことがわかる。指示内容が必ず義務なのかそうでないのか、どのような法令に該当するのか、それは公式見解なのかを逐一確認すべき
- 青切符の場合、理由はどうであれしっかり否認した方が良い
- 道路交通法だけでなく、ある程度の法令を理解しておく
- 強く主張すべきこと
- 警察手帳規則第5条 (警察官の氏名・身分を確認する場合)
- 犯罪捜査規範第219条 (不当逮捕を抑止したい場合)
- 刑事訴訟法第198条 (切符処理後に拘束されそうになった場合や、出頭する場合)
- 取り締まりが狡猾な手段で行われていた場合
- 警察官職務執行法第5条 (警察の姑息な取り締まりの手段を指摘し、それを咎める場合)
- 脅迫など身の危険を感じた場合
今後は諦めずにしっかり法的根拠を理解・確認できるように努めるべきであるという反省にはなりました。
- 強く主張すべきこと
TRY MORE (更なる備えあれば患なし)
- 通常のICレコーダーと、ペン型の隠しICレコーダーを用意する
- ドライブレコーダーをもう1台購入し、リアに付ける(警察による追尾の証拠や煽り運転の牽制として有効)。そしてカーシェアでのためにシガーソケットのたこ足も用意する
まとめ
自らの身を守るためには、たとえ味方が一人もおらず周囲が敵のみであっても、適切な知識を身に付けて戦わなければならないのだということを、改めて確認しました。しかし明確な事実として、戦わなければ自らを再び自由の下へ解放できない仕組みが確立しているくらいに、この世の中は闇に封じられ、人為的な所行により腐敗し尽くしてしまっているのです。それでもそれを分かっていながら、私は生きている限り、仕掛けられる限り、闇を光に還し続けるよう粛々と努めるのかもしれません…。
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